都筑区は川和町駅前で喫茶店を開業してからもうすぐ6年が経ちます。現在は様々な障害のあるメンバー18名とアルバイトを含むスタッフ10名、毎日20名近くの人数で喫茶をし、昼ご飯を作り、タオルを洗って畳む下請け作業をしたり、絵を描いたり、字を書いたり、機織りをしたり、縫物をしたり、笑ったり怒ったり踊ったり寝たり…と様々な活動をしています。

「様々な障害」に「様々な活動」というのはここでは当たり前の風景です。それぞれ得意不得意があって、やらされたって苦手なこともあれば、いつの間にか一人でできていることもあります。かと思えば、苦手に思っていたことも、隣の人を見ながらいつのまにか出来るようになっていたり。ごちゃごちゃとしていて、一見どこで何をしてるかわからないような場所ならでは、と感じます。

まあなかなか片付かないことへの言い訳も多少含まれてはいるのですが、うるさいこともあるし、気が合わない人もいるかもしれない雑然とした場所でこそいろいろな人が居られる、自分らしく生きられる人々がいるのは確かだと感じます。

一方では、一斉に同じ方向を向き、多数と同じでなければ排除するような「空気」がだんだん強まっているように感じます。生産性や効率、といった切り口で障害者や高齢者、病にかかっている人さえ「費用対効果」で区別するような言動や政策まで提示されるようですが、私たちはいろいろな人が区別されることなくいられる「雑然」とした場所を維持し続けたいと強く思います。それは、様々な人が様々な人を支え、支えられながら生きられる場所の豊かさや面白さを知っているからだと思います。そのような面白さを少しづつ広めつつ、雑然とした私たちを整理したり束ねようとする動きには抵抗し続けたいと思っています。

施設長 石井将隆(市民社会チャレンジ基金18期助成団体)

NPO法人カプカプ http://kapukapu.org/