ドキュメンタリー映画を作ること、伝わること

在日クルド難民家族を追ったドキュメンタリー映画『バックドロップ・クルディスタン』を市民社会チャレンジ基金の助成金を頂いて完成、公開してから約10年が経ちました。おかげさまで『バックドロップ・クルディスタン』は映画賞を頂いて一般劇場公開を果たし、映画を通して日本の難民行政の現状を広く知って頂く機会を作ることができました。

その後もドキュメンタリー映画のプロデューサーとして、映画を作っては劇場公開をしてきました。ドキュメンタリーの多くは偶然の出会いから始まります。作り手が出会った対象者の方々の姿や活動を撮影し、作り手自身も発見しながら段々と映画を形作っていき、そうやって完成した映画は劇場公開をすることでたくさんの方々に届いていきます。

昨年公開した『さとにきたらええやん』は大阪の釜ヶ崎で約40年間続いている子どもの施設「こどもの里」の活動に密着したドキュメンタリー映画で、地元・大阪だけでなく全国でたくさんの方にご覧頂いています。今年は、耳が聴こえない両親の世界を聴こえる娘が見つめた『きらめく拍手の音』という韓国のドキュメンタリー映画を公開します。

不特定多数の方々へ人様の人生を晒す「映画」にしていくという責任をいつも感じてはいますが、毎作品で出会いがあり、毎回の上映で新たな観客と出会ってゆくという過程は刺激的で飽きることはありません。これからも一つ一つ、丁寧に映画を世に送り出していければと思っています。機会がありましたら是非ご覧頂けたら嬉しいです。

映画プロデユーサー  大澤一生(市民社会チャレンジ基金第13期助成団体)

映画さとにきたらええやん公式HP http://www.sato-eeyan.com/