親を頼れない若者達の「はたらく」

2017年に発表された東京都の調査結果では、東京都内の児童養護施設等を退所した若者達の最初の就職先の1年以内離職率が約50%。2013年に発表された埼玉県の調査結果では、埼玉県内の児童養護施設等を退所した若者達の最初の就職先の3年以内離職率が約75%。2017年に発表された京都市の同様の調査では、施設等の退所者の非正規雇用の割合が約50%、そして、約50%が月収15万円以下の状態にいることがわかりました。

18歳、高校卒業というタイミングで、頼れる親なく社会で働くことを選択する若者達は、現代の大学全入時代、高学歴化が進んだ日本ではマイノリティかもしれません。

しかし、児童養護施設だけを見ても、日本全国で毎年高卒で就職自立する若者達は1000人を超えます。少子化社会の流れもあり、人手不足、採用難で苦しむ中小企業が年々増加する中、私達は、こうした若者達を一人一人丁寧に社会に送り出せているのでしょうか。

児童養護施設や里親家庭の若者達を専門に就労支援を行っている当団体が、活動を行いながら強く意識しているのは、この「丁寧な社会への送り出し方」です。おかげさまで、高校生の早い時期から様々な会社を見学できる機会、就労体験ができる機会、こうした機会を一人一人にあわせてじっくり提供し、そうした機会提供を行った想いある企業へ就職した若者達は高い定着率を実現しています。当団体がサポートし、2016年4月に就職した新社会人達の1年以内離職率は0%、2年以内離職率も0%を達成し、記録を更新しています。

私達は何も特別なことはしていません、ただ、人材育成に想いある地域の中小企業と、そのような若者達が出会える機会を創っているだけです。地域のポテンシャルを活かすことで救われる若者達がいます。

引き続き、当団体は神奈川発で全国に取り組みを広めてまいります。     代表理事  永岡鉄平